ソース: АrсhDаilу
ASKWATCH 中野店 / 永井健太工房
建築家が提供するテキストによる説明。 世界の高級時計専門店2号店のインテリアデザイン。 敷地は、サブカルチャーの聖地として知られる商業施設「中野ブロードウェイ」の一角にあり、様々な商品や小さな店舗が高密度に密集しています。 近年は高級時計のメッカとしても知られ、多くの時計店が軒を連ねています。 個性的な商業施設内にあるため、本店のブランドイメージを踏襲しながらも、異なる環境や顧客との関係性を考慮して再構築する必要がありました。
本店の特徴である天井照明を無くし、什器だけで非日常感を演出する照明方式は、この施設にも多く見られる手法であることに気付きました。 そのため、同ビル内の多くの店舗と差別化を図り、施設を訪れる顧客に受け入れられるファサードを作成する必要がありました。 そこで、共用部と店内の間に色ガラスを設置することにした。 無機質な光というブランドイメージを踏襲しつつ、色ガラスを通して光を上品な琥珀色に変換することで、同ビル内の多くの店舗とは一線を画す優美なファサードとなり、他店のお客様の目を引きます。
店内はブランドのコンセプトを踏襲し、石、プラスチック、アルミなどの各仕上げ材の特徴を活かしながら、時間と空間の関係性を感じさせるコントラストの高いデザインで、そしてそれらをスペースに配置します。 この敷地では大雑把な構造を取り入れたデザインができなかったので、壁の一部に石を当てはめることで、素材特有の重みや時間の積み重ねを視覚化したいと考えました。
細長い円筒形の店頭の前壁を鏡面にすることで、限られた収納スペースに奥行きを持たせ、カウンターと対面した際の圧迫感や入りにくさを解消。 ブランドコンセプトを体現しながら新たなファンを獲得し、時計の聖地にふさわしい店舗となるよう、環境や来店されるお客様にも配慮した店舗づくりを行いました。
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